店じまい

総務省から3年間の受託研究をやっていた。「ソフトウェアによる視聴者限定型デジタル放送プラットホームに関する研究開発」というやつで、要はインターネット有料放送の実現方式に関する研究だ。東工大の山岡先生北九大の佐藤先生とジョイント。この研究、そもそもは私が発案した話で、モチベーションは実はDoGAの活動と関連がある。別にCGアニメーションに限った話ではないが、もはや映像作品というのは個人で簡単に作れるようになり、ネット配信も非常に安易にできるようになった。ただ、これが趣味の間はよいのだが、お金を取ろうとすると急に敷居が高くなる。それこそ同人DVD販売でもするしかない。もう少し何とかする方法があるんじゃないか?その前提となるのはネットでの映像配信での個人認証方式じゃないのか?
そんな背景でお二人を巻き込んで始めた。始めてわかったのだが、意外とこの話、世間でやられていない。DRMは論文にしにくく研究にならないなんてボヤく人も多いらしいが、それにしても手薄ではないか・・・?そこで、最初は自己資金でなんとかはじめて、次に総務省に応募してみたらお金がいただけたので大々的にやった次第。結果はいくつか論文が出てるので見ていただくとして、キーワードとしては放送型暗号とストリーミングと電子透かしの融合というところか。ただ論文に出せてない(特許申請中)こともあるし、積み残したこともある。ここで一度店じまいするとしても、まだこの研究自体は続けていきたい。研究費が問題なんだけど(^^;
で、本日は特許の確認と最終報告書の打ち合わせなどのため福岡へ来ております。