新型インフル対策関係あれこれ

なんかあっという間に国内感染者が増えてしまって、イギリスもスペインも抜いて「蔓延国」認定一歩手前ですね。日本が蔓延国になるとWHOはPhase6にするんでしょうねぇ。関西は休校や出張の自粛、人が集まる遊園地等の休業なんかが出ています。休校については小島先生がまとめて下さってますね。
新型インフルで社員の移動制限広がる 味の素、関西出張見合わせ(NIKKEI NET) これ他にもそういう会社があるみたいです。
【緊急】キッザニア甲子園・臨時休業のお知らせ(キッザニアオフィシャルサイト) ちなみにひらパーは様子見とか。
学術関係でもいろんなコトがおきました。大学としては関西では神戸大学大阪大学関西大学が1週間休講です。このアオリを受けまして、今週開かれる予定だったシステム制御情報学会の研究発表講演会SCI'09(全国大会相当のものです)が中止になってしまいました。会場がたまたま神戸で、休講中神戸大学中心の現地スタッフとあれば仕方がないでしょう。今週木金と東京で開かれるITRCの研究会や総会に関しても、関西方面からの出張制限で急遽欠席する委員とかがいるみたいで。明日開かれるデジタルフォレンジック研究会の総会は関西方面の出席者は私だけでしょうか。私は今のところ行くつもりです。
それにしても、今や闇雲に移動制限するのはやや過剰な対応に思います。毒性が高い鳥インフルエンザを前提に組まれた各種計画がそのまま発動してしまっているところにアンバランスの原因があるのでしょう。WHOも、

WHO is not recommending travel restrictions related to the outbreak of the influenza A(H1N1) virus.

WHO | Influenza A(H1N1) - update 31

といってますし。日本はだいぶ頑張った対応しちゃったので海外の学会に迷惑かけてるみたい。
学会にも影 渡航自粛で軒並み欠席「なぜ日本だけ…」(朝日)
なぜ日本だけ、といわれてもかつてSARS騒ぎの際、中国と日本の区別のつかないアメリカ人さんたちに大量に出席キャンセルされた経験を持つ日本の学会関係者は少なくないと思うのですが(^^;とはいえやっぱりアメリカ人にしたら「感染感染者が何十万人といるわけでなし、弱毒性みたいだし、そこまで必死に渡航制限しなくても」という気分なんでしょうね。
とはいえ普通のインフルエンザと同じ対応で良いとも思いません。新型だけあってすごい感染力ですし、死ぬことはあまりないとはいえ0ではないし、やはりかかったら大変しんどいはず。普段以上に、感染予防に気を使う必要はありそうです。だから今はとにかく、かかってない人は手洗いうがいマスク、アヤシイ人は自宅待機、でしょうか。