XMLは本当に役に立つのか?

ソフトウェア科学会の関西企画委員なんてのをずっとやっている。これも全くのボランティアなのだが(スタッフは交通費すら出ず、儲けは全部学会の総取りというひどいシステムだ)、学会活動というのはそういうものだと諦めている。前回は私が情報セキュリティのチュートリアルを企画した。今回は同志社大の芳賀先生が、XMLは本当に役立つのか?という刺激的なタイトルのチュートリアルを企画。私は受付や会計などでお手伝いに。このボランティアの数少ない役得は、スタッフとして出るだけでタダで聴講できることだ。
面白かったのがNewsMLの話。日本では毎日新聞が旗振り役なのは知っていたが、確かに同紙のシステムはかなりの部分NewsMLがベースになっているのを知って感心した。つまり「役に立っている」。ただニュースソースの入り口とWeb等への出口はNewsMLでできていても、肝心の本紙への流し込みは別のシステムになってしまうようだ。この辺が歴史上の経緯とかしがらみとか、「他社と同じことはヤリタクネェ」って意地からくるんだろうか。日本新聞協会NewsMLにお墨付きを出し共同通信や日経が採用しても、朝日読売産経が採用しないあたりも同じ根があるのかもしれない。
あと質疑応答でXiとXSLTの宗教論争的なものが起きたのがちょっと面白かった。私は両方とも「見たことはあるけど使ったことはない」ので、一度使ってみるかなぁ。