P2Pチュートリアル

日本ソフトウェア科学会ではいつも大会前日にチュートリアルをやる。今回は、Winnyの件を受けてP2Pソフトウェアの研究のあり方を考えるチュートリアルというかシンポジウムというか。こういうチュートリアルのコーディネートは企画委員会というところの仕事なのだけど、関西企画委員でありながら関東での企画はほとんど参加していなかったので、たまにはと思ったのと、あと首藤さんに誘われたので日帰り参加(大会に出る暇はなかった・・・)。ということで東工大へ。
話の方向が結構迷走した情処ワークショップと違い、こちらは技術論&法律論に焦点が絞られた。「悪意に使われる可能性が高かったり、あるいは使われた場合のインパクトがとても大きいと思われる技術を公開するは慎重にするべきだ。具体的には善良な意思を見せることだ。これで責任は問われなくなる。」とても素直な結論が出たように思って少しスッキリした。会場でもちょっと言ってしまったが、技術とモラルと適法性の話、プロテクト外しに関わっていたものとして、少なからぬ責任があると感じている。それについてはちょっとやそっとでは書き足らないキモチ。いつかうまくまとめられるといいのだけど。
あとでスタッフや講演者が入った小さな懇親会が。高木さんや塩澤先生と話ができてよかった。通信と匿名性の関係についてもう少し考えが進んだ感じ。