招待講演

電子情報通信学会に技術と社会・倫理研究会というのがある。ここにご招待いただいたので自治体のセキュリティの現状について話させていただいた。WEBサイトでは私の名前が出てないんですが何故かなぁ。東京電機大が会場だったのだが、ちょうど学園祭だった。学祭中に受付や会場設営に借り出された学生さんたちがちょっと気の毒。お疲れ様でした。
風邪引いてるのに準備で徹夜してたのでナチュラルハイ。いつも講演ではテンションが高い私だが、さらに当社比2割増し位のハイテンションでお届け。自治体の窮状を訴え、『自治体にもっと知恵を!そのために研究者はもっと力を貸して!』とひたすら語りかけた。質疑応答での、佐々木先生の「迫力あるお話をありがとうございました」というお言葉に赤面の至り。ごめんなさい、ややこの関係の仕事のストレス解消の場にさせてもらっちゃったかも。でもまぁウケは良かったようなのでよしとするか。
それにしても電子自治体関係、やればやるほど憂鬱になる世界である。とにかく金がついてるので業者は群がって、仕事を奪い合う。自治体もあまり遅れをとるのはかっこ悪いと、背伸びしてがんばっている。だからひっきょう突貫工事になり、仕事内容はとりあえず動かすことで精一杯になる。高木さんに言わせれば作るは素人ばかりなりだそうだが、むべなるかな。そもそも自治体には情報システムについて、その質を正しく評価できる人材は極端に不足しているし、入札という仕組みで調達している以上、導入されるシステムの質(安定性、使いやすさからセキュリティに至るまで)を保たせるのは容易ではない。業者がその良心をフルに発揮して、ちゃんとした人材を確保してくれりゃなんとかなるんだが、これまたなかなか望めない。この状態をどうすればよいのか。切り崩すべき壁はいくつもあるのだが、知恵も人も足りないといつも感じる。
研究会自体はおもしろかったが、最後まで出ることができず中座。その足で大手町まで行って、研究打ち合わせ。例のトップダウンなアレの絡みである。遠隔会議使って4地点中継。しかし遠隔会議参加の3名が全員関西なのは必然として、東京側も半分以上関西人なのですが?!しかし遠隔でもやはりインタラクションちゃんと何度もとるべきよね。メール議論よりやはり遠隔会議のほうが多くの場合効率がいい。違う場合もあるけど。