メモリはなかなか進化しない

コプロセッサの時代を開く、AMDの「Torrenza」イニシアチブ(後藤弘茂のWeekly海外ニュース)
この図の上から2番目、コプロについたメモリは通常のOpteronと同様にNUMA的共有メモリとして使えるのかしらん?コプロのつくりがかなり面倒になりそうだけど、そこまでやったら今までのコプロとは一味違った展開が見込めそう。
それにしてもプロセッサはこんなにがんばっているのに、メモリの旧態依然ぶりはどうしたもんだろう。この不満は7年前の情報処理学会誌の記事にも書いたが、それよりも前、学生時代メモリベンチマークの作成なんてのに手を染めたころからずーっと心の中で燻っている。プロセッサ側でいくら工夫しても最後足を引っ張るのはメモリという構図はずっと変わらないどころか、最近ひどくなる一方だ。レイテンシ隠蔽をいくらプログラマコンパイラが工夫しようとしても、メモリアクセスパターンを前もってうまくメモリに伝えることができないんじゃ限界があるってもんですよ。
どうせ次はメモリインターフェースのシリアル化&光化って方向だろう。そのときにはどうせメモリモジュールはそれなりのプロトコル解釈をしなくちゃならなくなるし、非同期化やアウトオブオーダ化なんて方向にも進むと思う。そのときこそ、やっとベクトルスパコンの時のような抽象度の高いメモリ参照コマンドの発行ができるようになるんだろうか・・・なればいいなぁ・・・でもまた結局コスト圧力に負けてしまうのかなぁ・・・