インシデントレスポンス

さて年末に壊れたテレビの代わりだが、新聞のチラシを見てもぐっとくるものがない。そもそも、年も押し迫ってからえらいものを見てしまったのでそれに比べると魅力がない。ビックカメラから届いたダイレクトメールに、ビクターのLT-32LC85が118000円+15%ポイントなんてのがあったのだ。ポイントを使い切ることができれば実質10万ちょい。1月1日〜3日限定とはいえ台数限定ではなさそう。これは弱った。
LT-32LC85は気になっていたもののひとつ。液晶は残像の低減が課題で各社工夫しているけど(この記事に詳しい)、ビクターの倍速液晶ドライバはオタク心をくすぐる技術だと思う。シャープやソニーや松下は作ってる側に知り合いがいるのでちょっと贔屓にしたい気分になってはいたけど、ビクターが安くなっていればそれでもいいかなという気分に(ごめんなさい>他社の関係者の方々)。
しかし通販だとトラブったときに面倒だし、どうせならすぐほしい。ということでビックカメラの当該価格が載ったページをプリントアウトして、元旦から初売りをやっている近所の家電量販店に。某黄色い看板の店でこれを見せて、「これと同じくらいの値段でこの機種買えますか」といったら、店員さん、奥にすっとんでいって何やら調べた挙句戻ってきて、「10万円+1%ポイントではいかがでしょう・・・」即買い!と思ったがよく調べたら在庫がないとのことで残念。近くに安さ世界一に挑戦してる某店があったのでそちらにも行ってみたら、在庫ありとのこと。同じくプリントアウトを渡すとまたこれもずいぶん裏でごそごそした後、「118000+16%ポイントということで勘弁してください」と言われたので即決。ということでほぼ衝動的に32V型を手に入れた。ポイントは古いテレビのリサイクル代といくつかの配線代に使用。
家に帰って設置してみる。25型から買い替えだからあまり変わらないかと思ったがやはり一回り大きく感じる。最初、配線を間違えて地デジが映らず焦ったが(UV混合を突っ込めば大丈夫なのじゃなくて、ちゃんと地アナ地デジ両方に突っ込まないとだめなのね)、地デジが映るとちょっと感動。店頭だと隣にフルスペックがあるから差が気になるが、家で単独にある分にはこれで十分堪能できる。そもそも店頭の時には間近に寄って舐めるように見てしまうからアラが気になるのであって、リビングに置いて離れてみると、MPEG独特の高周波成分周囲のボケも意外に気にならないものだと悟った。結局、倍速液晶の効果のほどはまだわからないが、満足満足。
ただ細かい点では気になる部分も出てきた。まず、立ち上がりがやや遅いように思う。電源投入後、何もできない時間が結構ある。映像が出始めても、数秒間中で何かやっているらしくリモコンの入力を受け付けない。地デジのチャンネル切り替えが遅いのは原理上仕方ないが、アナログまで(地デジほどではないにせよ)ワンテンポ遅い感じ。何より期待はずれだったのはアナログRGB入力の表示。うちのリビングPCはアナログRGB出力しかないのでHDMI接続は最初から諦めていたのだが(パソコンのDVI出力を変換してのHDMI入力はそもそもサポートされていない)、アナログRGBもコンポーネントか何かに変換してから映像系に突っ込んでいるような雰囲気で、ドットバイドットな表示にはならない(1/7追記→後日、1024x768でならドットバイドットにできることが判明)。1360x768の設定で使うと画面は広く使えるが、微妙にピンぼけ気味な画面となる。我が家のリビングPCはMCEでのテレビ/ビデオ/DVD視聴とたまにWEBブラウジングがメインなので、この程度の質でもあまり困らないが、たまにはOfficeでもと思っている人には向かないだろう。そういう人は素直にFORISか、DVI-D入力が可能なAQUOSでも買うべきなんじゃないかと思う。
まぁでもそれらは小さなことで個人的には満足。正月からいい買い物をしたという感じ。