Intelのメニィコアの正体

あれぇ書いたはずの記事が消えちゃったどこでミスったんだろう。もう一度。
Intelが進める、32コアCPU「Larrabee」 (後藤弘茂のWeekly海外ニュース)
ここまでやるならSIMDモードつけないのかなと思うのは私だけじゃないよね?きっと。そのほうがコンパイラ屋は嬉しいしユーザに恩恵もある。だいたいIntelにはBanerjeeの不等式で有名な自動並列化コンパイラの父・Utpal Banerjee博士がいらっしゃる。Itanium開発時にBanerjee先生がIntelに行かれたと伺ったときは思わず唸ったものだ。なのにItanium以来、SIMD志向というかベクトル志向のアーキテクチャはわずかにSSE2以降に見られるだけ。コンパイラ屋さんの声がアーキテクトに届いていない?いやー検討されてないわけはないと思うけどなぁ。こっそり隠しモードでついていたりしないんだろうか。そういやAMDのほうも、デュアルコアがシングルスレッドで動かせるなんて噂が流れたりした。結局誤りだった(らしい)ものの、この方向性はHPC的にはアリだ。
それにしてもAMDのFUSIONにしろ今回のLarrabeeにしろ、みてるとついついMicro-2000を思い出すのは私だけ?だろうなぁきっと(^^;私の記憶が確かなら、1991年ごろ、Intelは2000年のプロセッサMicro-2000を

  • 250MHz動作(実際には2000年ごろには1GHzを超えた)
  • 4つの386互換汎用コア(実際にはデュアルコアも実現せず)
  • 2つのi860互換ライクな?ベクトルコア(実際にはMMXやSSEにその「香り」がする程度)
  • グラフィックコア混載(形だけなら2000年を待たずしてMediaGXが実現?)

こんなヘテロ並列としたんだけど、FUSION見たときにはとても似てると感じて、あの頃のIntelの人たちは偉かったんだなぁとちょっと感心した。
今回のIntel本家のヘテロ並列はもっとHPC志向。現在HPCはOpteronががんばってるけど、Intelはこれで巻き返そうというんだろう。でもそうならなおさら、SIMDモード欲しいですよ。