さすがは京大?!

滋賀に出た段階で時間の問題ではあったんですが、ついに京都でも豚インフルが出てしまいました。
それに先だって、当面の京大の対応が決まったんですが、こういうことになりました。
【重要】新型インフルエンザに対する本学の方針について(第4版)
要するに大幅緩和です。さらにこんな情報を出し始めました。
保健管理センター:新型インフルエンザに関する緊急情報(第2報)
「とっとと感染しちゃいましょう」と取られかねない文章はちょっとどうかとは思いますが、要するに感染を防ぐべき方策はちゃんととって、それでも感染したとしても悲観しないでね、というメッセージなんでしょう。
ところで昨日の豚インフル感染報告を受けて、京都市は患者さんの行動範囲から「中京区」「下京区」に関わる学校だけ休校措置をとろうとしました。つまり幼稚園から中学までは学区があるのでそこだけ、高校とか大学とか支援学校は仕方なく全部休み、です。それに準じた措置をといわれた京都市内の大学は、(当然これらの地区在住の学生が0ってことはないでしょうから)今日の午後までに全て休みを決めてしまいました。ところが京大は、少なくとも今日はもう講義をやることになってしまいました。
私のような下々の者には執行部がどういう判断をしたのかうかがい知れませんが、これはけっこうアリなんじゃないか、と思うのです。事態がもっと深刻になる前に感染防止策について改めて周知する機会があるのは。なので今日の講義では早速私、手洗いうがいマスクについて講義の最初と最後に一言言った上で、自分もマスクをつけて講義しました。本当はもう少しちゃんと時間を取って話をしたかったのですが、講義で話したいことも山盛り過ぎて時間が十分割けませんでして。
いずれにせよ「軽症だから感染を必要以上に恐れる必要はない」のですが「感染防止策を取らなくていい」わけじゃありません。いま若い人が一斉に感染しちゃうと医療機関がパンクします。だから、いつかは感染するのは避けられないとしてもピークは出来るだけ緩やかにしたい、そのために感染予防措置は怠らないで欲しいって話です。ここまで書いてさっきの講義でそういう話が出来なかったことをちょっと後悔しました。