サイバー犯罪と子どもと教育と

22日の日記d:id:tetsutalow:20060722について。なんか急に人が増えたと思ったらやっぱり小島先生のとこでした(^^;
いろいろなことを整理せずに書いたので(舌足らずでスイマセン)いろんな受け取り方をした人がいるようだけど要するにこういう↓ことを普段から考えているのであります。繰り返しになるのを承知でもう一度要約を書きます。

  • (犯罪者も含め)人のネットリテラシが向上するに従って犯罪にネットが道具として使われるシーンは増える。だから現在の定義のサイバー犯罪が統計上「急増」するのは自然なこと。
  • 「サイバー犯罪」の中身をよく見ればわかるが、多くの犯罪はいわゆるセキュリティ対策技術の出番がほとんどなさそう。犯罪発生抑止・被害抑止のために今一番必要なのはセキュリティリテラシの教育や啓蒙活動であって、今の世の中それがあまりに手薄。
  • その教育の過程にある子どもが問題だとずっと心配している。まだ正確な知識を得る前はどうしても加害者被害者どちらにもなりやすい。特に加害。サイバー犯罪の特性のひとつに「体力も財力も不要、必要なのは知識と技術」という面がある。子どもにとって加害者になるまでの敷居は低い。
  • その私の心配と関係があるのかどうかはわからないが、不正アクセス犯に占める10代の割合が伸びているという事実がある。今は中身を見る限りそれほど深刻な話ではなさそうだが、将来はどうだろう?

8/1追記:サイバー犯罪の多くは技術的な攻撃ではない(ITmedia)
なんだ、警察の人が私の書いたことの前半部分とほとんど同じ主旨のことを言ってますね。