転ばぬ先のUPS

本日午後、京都市内を雷雨が駆け抜けました。いやーすごかった。京大もキャンパス内や近隣で何発か落ちたようで(特に吉田は界隈で最も高い建物が多いですから)、何度か雷光と轟音が同時に感じられました。学内で何カ所か瞬停したりサージが出たりしたようで、落ちちゃったネットワーク機器やサーバも多々あったようです。ただ幸い私の直接関わるサーバたちはみな無事でした。転ばぬ先のUPSです。
落雷とUPSというと一度苦い思い出があります。和歌山大学に勤めていた当時、やはり落雷で停電したのですが(このときは瞬停ではなく数分)、この間にサーバを支えていてくれたはずのUPSがなぜかサーバをうまく自動シャットダウンしてくれず(サージでUPS上のマイコンが狂った、実はUPSの設定が何かおかしかったなどいくつかの推測がありますが原因はわからずじまい)、力尽きて落ちてしまった時に運悪くサーバがファイルシステムを変な状態にしてしまい、全ユーザ(4000人!)のホームディレクトリがmount不能になる悲劇がありました。ちなみにサーバはIRIXで、ファイルシステムは当時そろそろ使えるかなと思って切り替えたばかりのxfsでした(その後、全然枯れてないことが次々と発覚したのでした・・・・)。本国のxfs開発陣と直接対話して原因究明するなんて大騒動の末、不眠不休で3日間かけてなんとか復旧した時のことは忘れられません(あの時、食うや食わずで働く私を見かねて技官のNさんが差し入れてくれたいちごのショートケーキはうまかった・・・)。
あんな思いは2度としたくなかったんですが、今回は我が家でUPSに裏切られました。我が家でも瞬停があったらしいのですが、サーバ(玄箱TeraStation)がつながっていたサウンドハウス製の安いUPS(CLASSIC PRO UPS500)のバッテリーが既にだめだったようで、家に帰ってみたらサーバ類が見事に落っこちてました(職場から家につながらないのでそうじゃないかとは思っていたのですが)。おまけに玄箱はすぐに再起動してくれず、2回リセットしてやっとこさ起きる有様。HDDの「寝起き」が悪くなっているようです。UPSは2年以上、玄箱(のHDD)は4年近く使っていますからまぁ仕方がありません。UPSの新しいバッテリーが来たあたりを機会に、ちょっと新調を考えるべきなのでしょう。最近Atomの安くて小さく消費電力も低いベアボーンが出てきているので、これで玄箱を置き換えてもいい気がしています。