学校における個人情報保護

今度は西だ。佐世保へ。佐世保+個人情報保護=ジャパネットたかた。あの会社の危機対応体制はすばらしかった。社長のお人柄なんだろうなぁ・・・
佐世保高専で教職員向けの講演。テーマは学校における個人情報保護と情報セキュリティマネジメント。1時間40分講演+質疑で2時間みっちり。聞いてる方もお疲れだろう(^^;
何度か書いたが、学校の個人情報保護って難しい。教育のためには本人の権利をあえて抑えないといけない場面も珍しくないからだ。特に初等中等教育では、杓子定規に個人情報保護法を守ろうとすると教育現場が全くまわらなくなってしまう。
ところが特に国の教育機関独立行政法人個人情報保護法という、かなり厳しい法律に縛られている。例えばほとんどの義務規定があらゆる(いわゆる名簿形式でない)個人情報にも適用されるし、原則として法令の定めなしにオプトアウト的第三者提供ができない。まぁ後者に関しては、第九条2に「行政機関、他の独立行政法人等又は地方公共団体保有個人情報を提供する場合において、保有個人情報の提供を受ける者が、法令の定める事務又は業務の遂行に必要な限度で提供に係る個人情報を利用し、かつ、当該個人情報を利用することについて相当な理由のあるとき」はオッケーというなんとも官尊民卑な条項があるので逃げ道があるのだが、それでも例えば民生委員、児童委員、少年補導員やNPOなどと組んで何かやろうとしたらアウトだ。一応高等教育機関に分類されながら中等教育も担っている国立高専の先生方の悩みは深かろう。機会を見つけてこういう現場の窮状を上へ上げて法改正につなげていきたいのだけど・・・文科省もっとしっかりしてくださいよ。