Winny金子氏報道ステーション出演

録画しておいて帰ってから見た。うーん予想通りの内容。というかまた騙されてるなぁという感じ。突っ込みどころが多いんだけど多くの人は騙されちゃうんだろうなぁ。
Winnyが情報流出をしているわけではない、のはそうだ。WEBでも情報流出するから同じではないか、も、ある時点までは正しい。だが、情報流出の速度と「効率」が他の手段とはケタが違っていて、なおかつ犯人が身を容易に隠せるのが一番の問題なのに。
Winnyを改良して情報流出を阻むアイデアがあるそうだが、それはWinnyの本質を変えずにはできないのではないのか。Winnyにおいて特定のデータの流通を止めるにはハッシュ値を使うことが考えられるが、こんなの情報流出させようという側にとってはいくらでも変更可能だ(ちょっとゴミつけりゃすぐ変えられるんだから)。特定キーワードの抑止も同様。要は流通抑止策はすぐAntinny作者とのイタチゴッコに陥るだけだろう。さらにそれに成功したとして流通抑止のための情報をどこからどう流すつもりだろう。WinnyがPure P2Pである限り情報の信用モデルの構築は容易ではない。どこかで信用機関を始めたとたん、Napsterやファイルローグと同様に流通データに関して責任を問われるだけだろうし。
だいたい、Winnyは正しいことにも使えますというがそのためにわざわざあんなに匿名性に頼ったシステム使う必要はなかろう。今ならBitTorrentで十分じゃないか。
結局全て、匿名性問題に帰着すると思うんだけどな。